果物作りにかける一年 〜四季の風景とともに〜
宮澤農園の一年は、秋の収穫を終えた瞬間から次の果物作りが始まります。自然のリズムに寄り添いながら、季節ごとに表情を変える農園の風景とともに、その歩みを紹介します。
冬(12月〜3月)
実りを終えた木々が静かに眠る冬。12月には木の周囲にワラを敷き、油かす、鶏ふん、海藻などの有機肥料を与えて、来年に向けた土壌づくりが始まります。雪の降る中、凍える手で剪定作業を続ける1〜3月。果樹の骨格を整える大切な作業です。
春(4月〜5月)
桜の花が咲き誇るころ、果樹園も一気に色づき始めます。梨の花、りんごの花が次々に咲き、畑全体が白くやさしい香りに包まれます。受粉から10日ほどで小さな実が顔を出し、ここからは摘果と除草作業のスタート。日ごとに気温も上がり、果樹たちが目覚めていく季節です。
夏(6月〜8月)
果実はぐんぐん大きくなり、農園は活気に満ちあふれます。摘果作業、草刈り、水やり、日差し対策…毎日が自然との対話。農園の木陰では、子どもたちがブランコで遊び、ニワトリが自由に歩き回る姿に癒されながら、暑さと共に作業が続きます。
秋(9月〜11月)
いよいよ実りの季節。赤や黄に色づいたりんごたちが、枝先で太陽の光をたっぷり浴びています。朝霧の中での収穫作業や、りんご狩りに訪れるお客様とのふれあい。毎年この瞬間のために、私たちは一年をかけて準備をしてきました。「おいしいね」の一言が、何よりのごほうびです。